研究室概要

私たちの研究室の第一の目標は、これからのエネルギー環境問題に、廃棄物の観点から対応する研究者およびエンジニアの育成です。原子力は、化石燃料の枯渇が懸念される中、安定供給の可能なエネルギー源であり、また、気候変動の原因の一つである二酸化炭素を放出しないことも特徴の一つとして挙げられますが、放射性廃棄物の安全かつ確実な処理が安定的に原子力を利用するための重要な条件の一つとなります。
また、2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、多くの放射性核種が環境中に放出され、広範囲にわたる土壌の除染、環境修復事業が課題となっています。これらの事業を推進するためには、発生する廃棄物の適正な処理・処分が重要です。さらに、福島第一原子力発電所の廃止措置等についても、中長期ロードマップに基づいて、さまざまな課題に対応していく必要があります。
私たちの研究室は、放射性廃棄物処分の問題を中心とした先端研究において成果をあげており、環境問題に立ち向かう若いエキスパートを社会に輩出してきています。こうした姿勢を今後も継続することが、私たち研究室の次の世代の社会に対する責務だと考えています。

主な研究設備

image002 液体クロマトグラフ(HPLC)
(SHIMADZU, UV検出器SPD-10Avp)

image004 誘導結合プラズマ発光分光分析装置
(SHIMADZU,ICPS-9000)

image006 雰囲気制御型グローブボックス
(山八物産,System2000-M)

保有設備

原子間力顕微鏡、走査型電子顕微鏡、四重極質量分析装置、イオンクロマトグラフ、クリーンベンチ、紫外・可視分光光度計、フーリエ変換型赤外分光光度計、全有機炭素計、雰囲気制御型グローブボックス、誘導結合プラズマ発光分光分析装置、液体クロマトグラフ

共同利用施設

北海道大学アイソトープ総合センター(非密封放射性同位元素の取り扱い)
http://www.hokudai.ac.jp/radiois/